Nana's MomDays

ワンオペ育児記録。DWEキッズ4歳のナナ、多忙な夫と3人暮らし。

3歳児検診 ひっかかった臨床心理士面談 娘の独特な行動の答え

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こんにちは、とーこです。

 

先日行った3歳検診の保健師さんとの面談で、臨床心理士さんとの面談を打診していただいたのを機に、臨床心理士さんとの面談もしてきたので、それについて記録しておきたいと思います。 

 

 

臨床心理士さんとの面談を希望した理由

 

わたしとしては、前々から気になる問題行動がナナにもあるので、プロの意見を聞いてみたい、という考えが強くて、保健師さんに打診されたのを幸いに、お願いしてしまいました。

 

もし、本当にナナの発育に問題が見られるなら、早いうちから対応して、今後の学校生活や社会生活を、本人が少しでも過ごしやすい状態に持っていってあげたいと思ったからです。

 

そして、わたし自身、不思議に思ってしまうナナの問題行動に理由と裏付けが取れたら、わたしの心の整理がつきやすいだろし、ナナに付き合いやすくなるかな、という、わたし自身のため、という部分もありました。

 

ナナの問題行動

 

ここで私が悩んでいるナナの問題行動について、簡単にまとめておきます。

 

周りでもよく聞く内容でもあるのですが、同じようなことで悩まれている方が、一人じゃない、と思えるような記録であれば幸いです。

 

偏食

わたしが思う娘ナナの問題行動のひとつ目が、 極端な偏食です。

 

「こっちは食べさせたい+手作り頑張る」X「本人は食べたくない+大泣き大暴れ」=「お互い食事が超絶ストレス」

 

正直、そんな状態が長く続きました。

 

保健所、支援センター、小児科、管理栄養士…これまでも各所に相談してきましたが、これといった打開策は見つかりませんでした。

 

結果的にわたしが諦め、教科書通りの理想の食事、いわゆるバランスの取れた食事を決まった時間で、座っていただきますをして食べる、という理想に近づこうと頑張ることを辞めたことで、「食事がバトル」という状態からは脱しました。

 

でも、強いこだわりを持っている、という点は発育を注意して見守るためのサインになるという話をどこかで読んだことあったので、この極端な偏食については、体への影響だけでなく、脳の成長についても気になっていました。

 

会話スルー術

そしてもう一つが、時々聞かれたことを無視すること。

 

普段の会話でそれほど困ることはないので、耳が悪いという可能性は低いと考えていましたが、本人に都合の悪い内容の時なのか、言いたくない内容の時なのか、急に無視したり、話を変えてくることが結構あります。

 

聞こえてないわけではなさそうだし、理解もしてそうなのに答えなかったり、急に話をすり替えられるのが不思議でした。

 

落ち着きがない

これについてはまぁ個人差かなぁ…甘えかなぁ…レベルではあるのですが、気になるといえば、気になっていました。

 

幼稚園のプレなどで、みんなと同じ行動ができたりできなかったり。

 

座っていられなかったり、途中でふざけてしまったり。

 

常に何もできない、という訳ではなかったので、どうなんだろうなぁ…と、偏食や会話スルーに付随する程度に心配していました。

 

臨床心理士さんとの面談の様子

 

さて、今回の臨床心理士さんとの面談は、保健師さんとの面談の直後に行われました。

 

「お待たせしました!」

と、心理士さんは大慌てでやってきてくれましたが、数分待たされただけでしたので、わたしとしては、今日は忙しいんだなぁ…なんて呑気に思ってました。

 

ですが、忙しいだけあって、挨拶もそこそこに

「そしたらちょっと言葉の確認を先にして行こうかな」

と、ナナの前の席に座りました。

 

ナナはまた新しい人が来た、と構えるかと思いきや、心理士さんがミニーちゃんの巾着を持っていることにいち早く気付き「何が入ってるの?」と興味津々。

 

そうして心理士さんが行ったのは2種類のことでした。

 

積み木を使ったやりとり

記憶の限り、心理士さんがナナに試したことを記録してみます。

 

1. まず、心理士さんが4つの積み木を自分の手のひらに乗せてナナに見せ「ここから2つの積み木をとって」と。

 

2. そして、もう一度4つ乗せ直して「ここからお母さんに1つ渡して」

 

3.  2つの積み木を、積み木の0.5個分くらいの間を開けて並べ、3つ目の積み木を斜めにその間にバランスよく乗せて見せ、「同じの作れる?」と作らせる。

 

4. 自分が3つ、ナナに3つ、わたしに3つの積み木を持たせ、先生、わたし、ナナの順に積み木を積んでいく、ということをする。

 

5. コップの中に積み木を全部しまって、コップを巾着に戻す。

 

絵カードを使ったやりとり

 

これはたくさんやったので、覚えている分だけ…

 

1. 5つくらいのイラストがあるページを見せて、バナナ指差して「これなんだか分かる?」と質問

 

2. 同じくハサミを指差して「これは何かな?」と質問して、その後「ハサミって何するもの?」と質問

 

3. 笑ってる顔、怒っている顔、泣いている顔、のページで、「このお顔、どんなお顔?」と質問

 

4. 3つの大きさの違う犬のイラストのページで、「一番大きな犬はどれ?」

 

5. 3本のクレヨンのページで「一番長いのはどれ?」

 

6. 4つの違うことをしている鳥の絵のページで「飛んでる鳥はどれ?」

 

7. 4つの違うことをしている子供の絵のページで「座っているのはどれ?」「歩いているのはどれ?」

 

8. 1回カードを閉じて、「先生が真似っこするから何か当ててね」と両手を頭の上にしてウサギの耳を作り、再びカードを開けて、動物が4匹いるページで、「どれだった?」

 

9. もう1度カードを閉じて、今度は飲み物を飲むまねをして、ものが4つ並んでいるページから「どれだった?」 そして、コップを指差した後に「これ何?」とコップを言わせる

 

概ねそんな感じでした。

 

臨床心理士さんとのやりとり ナナの行動結果

 

積み木を使ったやりとりの結果

 

最初からドキドキでした…。

 

4つの積み木を見せられて、「2つ取ってね」と言われたのに、最初2つにおずおず手を出したものの、やっぱり全部欲しくて、様子を見つつも笑顔で全部自分の方に持ってきてました。

 

「1つお母さんにどうぞして」と言われた時は、1つは確かにわたしにくれたけど、再び残りの3つは自分の手元に。

 

積み木で先生が作った形と同じ形を作る事はできましたが、3人で順番に積み上げていくという方は、ルールは理解したものの、”早くやりたい”が出てきてしまい、最後の1週はわたしをすっ飛ばして自分が積もうとして、思わずわたしも「あれっ、お母さんの番は?」口を出してしまいました。

 

でも、「お母さんの番」と何度か言うと、気付いてやり直してくれました。

 

本人は楽しんでいたようで、めっちゃ笑顔でした。

 

普段はどちらかと言うと、勇んで来る子に引いて固まってしまい順番を抜かされるタイプなんですが、確かに、時々見えてなくて横入りしようとしてしまう時もあり、でも、言うとすんなり後ろに並べるタイプです。

 

割といつも通りといえばいつも通りなので、その状態を見てもらえた事でわたしとしては安心はしました。

 

が…、積んだ積み木を下からone, two three fourと英語で数え出してしまい…。

 

うわぁ、英語出ちまった…!とわたしはちょっと焦りました。

 

と言うのも、かつて他の方のブログで、発語や発育の遅れを保健所で指摘された際に、DWEの英語教育を責められたという方の記事を見かけたことがあったからです。

 

ナナが英語を口した瞬間、とっさにDWEをやっている理由の説明が頭を駆け巡りました…。

 

絵カードを使ったやりとりの結果

絵カードを使ったやりとりについては、普段できることもできなくて、わたしの方が言い訳を考えたくなる始末でした。

 

最初の、「これなーんだ」で、バナナやハサミを言うのはできたのですが、お顔の絵。

 

起こったお顔の口がへの字口だったんです。

 

その口を見て「Upside down」と言い出し…

 

わたしは内心

あわわわわ…!

です。

 

Upside downは前の日に覚えたばかり。

 

そして、検診前に図書館で騙し絵を眺めて、普通に見たら笑ってるけど逆さまから見たら怒った顔に見える絵なんてのを見てたのです。

 

ナナからしたら、怒ってる顔=逆さまから見た絵=Upside down!だったんです。

 

なかなかそこから脱しないナナ、心理士さんは、何度か同じ質問を繰り返してくれましたが、途中で「こっちはどんなお顔?」と一番簡単と思われる笑っている顔に質問を変えてくれました。

 

そうすると、ナナも「笑ってる」と期待された答えをいうことができ、そこから泣いた顔、怒った顔も答えられたのですが、今度は泣いた顔の涙を見て「雨」を連想してしまい、雨の話を始めるナナ。

 

連想ゲームのように脱線する癖も披露してくれました。

 

そこからペースが乱れたのか、答えなくても、自由に遊んでも許されると分かったのか、

「一番大きな犬はどれ?」「一番長いクレヨンはどれ?」「飛んでる鳥はどれ?」「座っているのはどれ?」「歩いているのはどれ?」等々

 

悩んでいるフリして答えない、人差し指と中指をトコトコ歩いている風に動かしてカードの上で遊ぶ、他のことを喋りだす等々、いつものスルーを決めてました…。

 

わたしはもう、心の中で、「おうちでは一番大きいとか、長いとか、絵本で答えてました」と説明しなきゃ、と思ったり

 

もしかしたら、絵本では一度教えた正解を覚えていて、その会話と行動パターンを覚えているだけで、大きい、長いの概念がわかってなかったのか?

 

いや、でも英語でもbiggerとかlongerとか、自分でも言うくらいだから、わかってるよな…

 

などなど、グルグルしてました…。

 

でも、また趣向が変わり、先生が身振り手振りしたものを見て、カードから何を示していたのかを選ぶ、というやり方に切り替わったら、ちゃんと答えることもできてました。

 

こういう子供の姿を横から見ることってなかなかなかったので、わたしとしても客観的に見るということができて、すごく貴重な体験になりました。

 

とりあえず本人が嫌がらず、ずっと座っていられて、かつ、それなりに楽しそうに対応しているうちに終了したので、ほっとしたのが一番でした。

 

臨床心理士さんの考える結果から見えたナナの特徴

 

一通りナナとのやりとりが終わった後、先ほどの積み木や、他のおもちゃを使って、ナナは別の方が相手をしてくれることになり、心理士さんは改めてわたしの前に座って、結果についてお話ししてくれました。

 

まず「英語は」と言い出されたので、思いっきり身構えてしまったのですが「DVDか何かですか?」と聞かれ、「はいそうです」と答えたら、頷くだけであっさり本題に移りました。

 

何か言われるかと構えていたので拍子抜けと同時にほっとしました。

 

そして、本題ですが、ナナは言われた言葉はよく理解していて、質問の回答もわかっている、と断言され、その一方で、「視覚からの情報が優位に働く」という特徴が見られると言われました。

 

これを言われて、わたしはびっくりと納得が同時に来ました。

 

質問に答えてなかった部分も多かったはずなのに理解していると断言された、という驚きと、視覚からの情報に引っ張られている、という行動基準への納得です。

 

先生の意見としては、特にカードでのやりとりで視線を見ていると、質問したらすぐに正解に視線が行くので、質問も理解しているし回答もわかっていると。

 

なので、言葉の理解に関しては全く問題なさそう、とのことでした。

 

ただ、他に気になるイラストが他にあったり、気になるものが目に入ってしまうと、自分の中の楽しい世界がブワッと広がってしまい、行動もそれに引っ張られている、というのです。

 

視線…!!

 

わたしはナナの現実的な回答にばっかり気が行ってしまっていて、心理士さんが何を見ているのか、ナナが何を見ているのか、を観察していなかったことを後悔しました。

 

そうか、視線か!と。

 

プロってさすがだ…と感動してしまいました。

 

家では出来てます、とか、そんな言い訳一切必要なかったのです…。

 

話を戻すと、多くの人は視覚からの情報、聴覚からの情報、それぞれをバランスよく収集しているけど、小さい子はどちらかに偏るというのがよくあるそうで、ナナは圧倒的に「視覚からの情報」に引っ張られている、と感じられたそうです。

 

ナナがプレでのルーチン作業ができないタイミングや、逸脱する環境を考えると、確かにそうかもしれない、とこの考え方には強く納得しました。

 

臨床心理士さんからのアドバイス

 

では、今のナナの状態を受けて、これからどうするか、ということについてですが、これもアドバイスを頂きました。

 

4月から幼稚園に入ることは決まっているとお伝えすると、まず、7月まで様子を見てください、と。

 

そして、1学期の終わりに担任の先生に2点聞いてみること。

 

  • 毎日のルーチンに乗れているか
  • 1人で脱走することはないか

 

もし、この2点に問題があるようなら、もう一度保健所に相談して欲しいとのことでした。

 

最後に、療養施設のパンフレットを渡され、「急にこういうことを言われてびっくりするかもしれませんが、こういう場所があるということだけ頭の片隅に置いておいてください」と言われました。

 

臨床心理士さんからのアドバイス 偏食について

 

偏食については、一週間に15品目食べれているかどうがが一つの目安になる、と教わりました。

 

ナナの場合はなんとか15品目は超えていて、趣向も定まっておらず、バランスも偏りすぎていない、ということ、そして、身長体重にも問題ないことから、現状維持でOKと言われました。

 

そして、親が食べてるものを、時々食べてみる?と聞いてあげる程度でいいと思いますよ、お母さん十分頑張ってます、と言われ、ほっとしたせいか涙が出てしまいました…。

 

結果を受けて

 

やはりプロである臨床心理士さんとの面談の機会を得られたことは幸いでした。

 

不安というのは、分からないから不安なのであって、理由が分かって、それに納得できると、全然違います。

 

今回、ナナの癖、視覚からの情報が優位に働く、ということが明確になったのは、わたしにはとてもありがたかったです。

 

そして、再度相談するタイミングと目安も明示してくれたので、今後についても明確になりました。

 

残念だったのは、わたしが前もって準備をしていなかったので、もっと聞きたいことがあったのに、聞けなかったという点です。

 

時間も限られていますが、事前に聴きたいことをまとめていたら、もっと色々なことを教えてもらえたのではないかと悔やまれます。

 

とはいえ、今回はとても良い経験ができたので、いただいたアドバイス通り、幼稚園1学期目の終わりを目安に、ナナの様子を見ていきたいと思います。

 

長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!